2008年01月25日
完全に眠らせてください…
熱もだいたいおさまってきた感じで、かなり久々に36度台だったりすると、びっくりします。
今回の入院で、「熱」とは関係ないのですが、大動脈二尖弁とかいう先天的な病気が見つかりました。心臓を調べまくった結果です。弁の形状の問題のようで、特に今すぐどうこうという話でもないのですが、年に一度くらい検査しておけばー、みたいな感じなようです。普通の人と比べて、将来的に心臓血管系のなにかしらの病気になる可能性がやや大きいみたいですが、まぁ気にしてもしょうがないというか、先天的言われても、もう34になる年ですし、了解、とりあえずその病名覚えときます。
この大動脈二尖弁は1000人に1人くらいの割合でいるようです。
入院時にいろーんな検査をやりましたが、経食道心エコーって検査は、かなりびびりました。
去年胃カメラを初経験しているわけですが、あれは現代の医療行為とはとても思えない、原始的な手法…。もう今後どんなことがあってもやらない、と心に誓っていたわけです。しかし、この経食道心エコーという検査、カメラだかエコーだかよくわかりませんが、結局胃カメラと同じように、口から管を入れて、心臓に近い食道で停めて、じーっくり心臓を検査しよう、という医療行為なわけでございます。
それを聞いた時、ほんとに家に帰ろうかと思いました。で、医者や看護師に会う度に、私の胃カメラ経験話を話しました。
「胃カメラで大暴れした」
「医者も看護師も引いていた」
「5、6人で抑え込まれた」
「胃はどうだか知らないが、それよりカメラの管で喉にケガをした」
「やるならなんとか眠らせてください」
などなど、私の口に管を通すなんて絶対にできないんですよ、ということを消極的に真剣にアピールしていたわけです。
で、とうとうその検査日が来まして、胃カメラと同じように、朝食は抜き、そして検査前にあのヘンテコなゼリー状の麻酔薬を口に含み、喉でしばらくキープしろという、とても難しい指示。これも胃カメラの時と同じ。そして、検査室に寝かされ、担当の医者と看護師が2名だけで手際よく準備。ここでも私は「胃カメラで大暴れしまして大変だったんです」という話を始めるわけですが、医者は笑ってるだけでして、そうこうするうちに、管を通す穴のあいたマウスピースがはめられ、THE END。
やっぱり、こいつらほんとにやる気だなこのやろうーと思っているところへ、「では、注射しますねー」と看護師。あの時たしか点滴もしていて、そこから注射で薬を注入。「もう1本入れますー」とか言ってたと思うのですが、私はそこから全く記憶がありません、あっという間に、完全に眠らされたわけです。
目が覚めた時はもう検査は終わって片付けている感じ。喉やら食道やらに何かが通った感覚もなく、眠って脱力している間に、全てが終わったようです。去年の胃カメラのあの苦しみを考えると、目の前にいる医者と看護師に、一生ついて行きますと言ってしまいかねないような、なんていうか、もう尊敬と愛情のまなざしで、私は見ていたかも知れません。この人達すごい…、と。(ま、ただ注射で眠らされただけですがーー)
看護師いわく、「完全に眠らせてください…」と私は最後に言い残し、深く眠っていったようで。
そんなお話でございました。